退去費用 1K・ワンルーム
相場・内訳・払いすぎを防ぐ方法
1K・ワンルームの退去費用の相場と費用内訳を入居年数別に徹底解説。国交省ガイドラインを知らずに3〜10万円払いすぎているケースが多くあります。よくある過大請求パターンと対処法もあわせて確認してください。
この記事のポイント
1Kの退去費用の相場は入居年数により3〜12万円(通常使用・特約なしの場合)
入居6年以上ならクロス代の借主負担はほぼゼロが原則
ハウスクリーニング費は特約なしなら原則貸主負担
鍵交換費・消毒費は特約なしなら原則貸主負担
10万円超の請求は過大な可能性が高い(通常使用・特約なしの場合)
11K・ワンルームの退去費用相場(入居年数別)
1K・ワンルーム(専有面積20〜30㎡)の退去費用は、入居年数によって大きく変わります。これはクロス(壁紙)の残存価値が入居年数とともに下がり、借主負担が減るためです。
入居年数別・退去費用の目安(1K・25㎡・通常使用・特約なし)
| 入居年数 | 費用の目安 | 過払いリスク |
|---|---|---|
| 〜2年 | 1〜3万円 | 低 |
| 2〜5年 | 3〜8万円 | 中 |
| 5〜8年 | 4〜10万円 | 高 |
| 8年〜 | 5〜12万円 | 高 |
※特約あり・喫煙・ペット・重い破損がある場合は上振れします。上記は通常使用・特約なし・ペットなし・禁煙の場合の目安です。
なぜ入居年数で費用が変わるの?
国交省ガイドラインでは、クロス(壁紙)の耐用年数を6年と定めています。6年入居すると残存価値はほぼ1%(≈1円)となり、借主が負担できるのは残存価値分のみ。5年以上入居した1Kで「クロス代15万円全額請求」などは過大請求の可能性が高いです。
2費用内訳:各費目の相場と借主負担のルール
1K・ワンルームの退去費用は主に4〜5つの費目で構成されます。それぞれの相場と「誰が払うべきか」のルールを確認しましょう。
ハウスクリーニング費
• 1K(25㎡)の相場:3,000〜5,000円/㎡ × 25㎡ = 約2〜4万円
• 国交省GL原則:入居者が通常の清掃をしていれば貸主負担
• 特約あり:重要事項説明書で「退去時クリーニング費は借主負担」と明示されていれば有効
⚠ 特約なしで3〜5万円を全額請求→争える可能性あり
クロス(壁紙)張替え費
• 1K(25㎡)全面張替え想定額:1,500円/㎡ × 62.5㎡(壁面)= 約9〜10万円
• 借主負担は残存価値分のみ:入居年数÷6年で残存価値率を計算
| 入居年数 | 残存価値率 | 借主負担の目安 |
|---|---|---|
| 1年 | 約83% | 約7.5〜8万円 |
| 2年 | 約67% | 約6〜7万円 |
| 3年 | 約50% | 約4.5〜5万円 |
| 4年 | 約33% | 約3〜3.5万円 |
| 5年 | 約17% | 約1.5〜2万円 |
| 6年以上 | ≈1% | ほぼゼロ |
※上記はクロス全面張替え(10万円想定)の場合の目安。実際は損傷箇所のみが対象になる場合もあります。
鍵交換費
• 国交省GL原則:入居者入替に伴う鍵交換は貸主(大家)負担
• 例外:鍵を紛失した場合・特約で借主負担と明示されている場合
⚠ 紛失なし・特約なしで請求→支払い義務なしの可能性あり
消毒費・室内消毒費
• 国交省GL原則:室内消毒費は貸主負担
• 例外:特約で明示されている場合・入居者が依頼した場合
⚠ 特約なしで1〜2万円の消毒費請求→支払い義務を確認すること
床補修費(フローリング等)
• 貸主負担(通常損耗):家具の跡・日焼けによる変色・細かい自然な傷
• 借主負担(故意・過失):重い物を落とした傷・ペットの爪傷・タバコの焦げ跡
• フローリングの耐用年数:一般的に20〜30年。残存価値を考慮した請求が原則
3よくある過大請求パターン TOP5
1K・ワンルームで特に多い「払いすぎ」のパターンを5つ紹介します。該当するものがあれば、管理会社に根拠の確認を求めてください。
クロス代を全額・高額で請求
入居5年以上なのにクロス全面張替え費10〜15万円を全額請求。残存価値(入居5年≈17%)を無視した過大請求。
根拠:クロス耐用年数6年・残存価値計算(国交省GL)
ハウスクリーニング費を特約なしで全額請求
重要事項説明書に「借主負担」の明記がないのに3〜4万円を請求。通常清掃をしていれば原則貸主負担。
根拠:通常清掃→貸主負担原則(国交省GL)
鍵交換費を特約なしで請求
鍵の紛失もないのに「鍵交換費1.5〜2万円」を請求。特約なし・紛失なしなら原則貸主負担。
根拠:入居者入替の鍵交換は貸主負担(国交省GL)
消毒費・害虫駆除費を特約なしで請求
「室内消毒費1〜2万円」が明細に含まれているが特約の明示なし。国交省GLでは原則貸主負担。
根拠:室内消毒費は原則貸主負担(国交省GL)
自然損耗・経年劣化を借主負担で請求
日焼けによるフローリングの変色、壁の軽微な汚れ、畳の自然なへたりなどを全額借主負担で請求。これらは通常損耗として貸主負担が原則。
根拠:経年劣化・自然損耗は貸主負担(国交省GL)
4計算例:入居3年・5年・8年の費用試算
1K(25㎡)・通常使用・特約なし・禁煙のケースで、入居年数別の適正な借主負担額の目安を試算します。
ハウスクリーニング
特約なし→貸主負担
¥0
クロス代(借主負担分)
残存価値50%×8,000〜10,000円
¥4,000〜5,000
鍵交換費
特約なし→貸主負担
¥0
消毒費
特約なし→貸主負担
¥0
ハウスクリーニング
特約なし→貸主負担
¥0
クロス代(借主負担分)
残存価値17%×8,000〜10,000円
¥1,500〜2,000
鍵交換費
特約なし→貸主負担
¥0
消毒費
特約なし→貸主負担
¥0
ハウスクリーニング
特約なし→貸主負担
¥0
クロス代(借主負担分)
残存価値≈1%→ほぼゼロ
¥100〜
鍵交換費
特約なし→貸主負担
¥0
消毒費
特約なし→貸主負担
¥0
⚠ 実際の請求額との比較例
1K・5年入居で「退去費用8万円」の請求が来た場合、上記の適正負担額は約1,500〜2,000円です。 差額の約7.8〜7.9万円が「争える可能性がある金額」の目安となります。実際の請求額で無料チェック →
5払いすぎを防ぐ・取り戻すための対処法
請求書が届いたら即座に内訳を確認
各費目の単価・面積・計算根拠が明示されているか確認。「合計○○円」だけの請求書は不十分。明細の提示を書面で要求しましょう。
クロス代は入居年数で残存価値を計算
クロス請求があれば「入居年数÷6年」で残存価値率を算出。6年以上なら≈1%。全額請求されている場合は「残存価値に基づいた計算根拠をご提示ください」と書面で要求。
特約の有無を契約書で確認
クリーニング費・消毒費・鍵交換費は「特約」がなければ貸主負担が原則。賃貸借契約書の「特約条項」と重要事項説明書を今すぐ確認してください。
よくある質問(1K・ワンルーム編)
1K・ワンルームの退去費用の相場はいくらですか?
1K・ワンルーム(25㎡前後)の退去費用は、通常使用・特約なしの場合、入居2年以内で1〜3万円、2〜5年で3〜8万円、5〜8年で4〜10万円が目安です。入居6年以上ならクロス代の借主負担はほぼゼロが原則です。
1Kで退去費用が10万円を超えた場合は払いすぎですか?
通常使用・特約なし・禁煙の1Kで10万円超は過大請求の可能性が高いです。主な原因はクロス代の全額請求・ハウスクリーニング費の過大請求・鍵交換費や消毒費の不当請求などです。退去ガードの無料チェックツールで費目別に確認してください。
1Kで5年住んでいるとクロス代はいくらになりますか?
入居5年の場合、クロスの残存価値率は約17%です。クロス全面張替え費が10万円なら借主負担の目安は約1.7万円(残存価値分)です。10万円全額を請求されている場合は8.3万円ほど過大な可能性があります。
1Kのハウスクリーニング費は必ず払わないといけませんか?
特約がなければ原則貸主負担です。賃貸借契約書・重要事項説明書に「退去時クリーニング費は借主負担」の記載があれば有効になる場合がありますが、記載がない場合は支払い義務がない可能性が高いです。