床補修費用ガイド
退去費用のフローリング・
床補修費用ガイド
「フローリングの傷を理由に高額請求された」「床の張替え費用全額を請求されて納得できない」——そんなトラブルを防ぐため、国交省ガイドラインに基づく床材別の相場・負担ルール・耐用年数を解説します。
まず知っておきたい3つのポイント
- ✓通常使用による傷・家具跡・日焼けは貸主負担(経年劣化・自然損耗)が原則
- ✓故意・過失・ペット・喫煙による損傷のみ借主負担
- ✓「全面張替え請求」は損傷箇所以外も含む場合があり、ガイドラインに反する可能性あり
床材別・補修費用の相場
床材の種類によって費用は大きく異なります。請求内容と実際の床材の種類を照合することが重要です。
クッションフロア(CF)
💡 賃貸に多いビニール系床材。耐用年数は6年程度。比較的安価で張替えしやすい。
フローリング(合板)
💡 一般的な合板フローリング。建物耐用年数(木造22年)に準じる。部分補修も可能。
フローリング(無垢材)
💡 天然木の無垢材。高価で専門業者が必要。経年劣化による色ムラは貸主負担。
カーペット
💡 耐用年数は6年程度。通常使用での毛足の変化・若干の汚れは貸主負担。タバコ・ペットは借主負担。
畳
💡 畳の耐用年数は6年。通常使用による変色・へこみは貸主負担。焼け焦げ・ペット汚損は借主負担。
※上記はあくまで目安です。物件の状態・地域・業者によって変わります。
床補修費の借主・貸主負担ルール
国交省ガイドラインでは、通常の生活で生じる傷や汚れは「経年劣化・自然損耗」として貸主負担が原則です。
借主(入居者)負担
- ✗ペットによる引っ掻き傷・臭い
- ✗重い家具・器具を引きずってできた大きな傷
- ✗タバコの焦げ跡
- ✗重いものを落としてできたへこみ・クレーター
- ✗故意・不注意による液体のこぼし跡(長期放置によるシミ)
- ✗子供が描いたマジック・クレヨンの汚れ(通常の範囲を超えるもの)
貸主(家主・管理会社)負担
- ✓家具の設置跡(通常の重さ)
- ✓日焼けによる変色・色褪せ
- ✓通常使用による小さな傷・へこみ
- ✓年数経過による表面コーティングの剥がれ
- ✓フローリングの自然なきしみ・反り
- ✓通常の引越し作業でできる軽微な傷
フローリングの耐用年数と経年劣化
国交省ガイドラインでは、フローリングの耐用年数は建物の法定耐用年数に準じます。ただし、部分補修(フローリング1枚単位での補修)の場合は経過年数を考慮しないケースもあります。
| 床材・建物種別 | 耐用年数の考え方 |
|---|---|
| フローリング(木造建築) | 建物の法定耐用年数22年に準じる |
| フローリング(RC・鉄骨造) | 建物の法定耐用年数47年に準じる |
| クッションフロア(CF) | 耐用年数6年(経過年数で残存価値を補正) |
| カーペット | 耐用年数6年(経過年数で残存価値を補正) |
| 畳 | 耐用年数6年(経過年数で残存価値を補正) |
⚠️ 「全面張替え」請求に注意
一か所の傷を理由にフローリング全面(または1室全体)の張替え費用を請求されるケースがあります。原則として、借主負担は「損傷した部分のみ」です。損傷箇所の写真・面積・単価の根拠を必ず確認しましょう。
床補修費の払いすぎを防ぐポイント
入居時の傷・汚れを写真で記録しておく
入居時から存在する傷は借主の責任ではありません。入居直後に床全体の状態を写真・動画でタイムスタンプ付きで記録しておくことが最大の防衛策です。
損傷箇所ごとの写真と単価根拠を請求する
退去精算書に「床補修費 ○万円」とだけ記載されている場合、損傷箇所の写真・面積・施工単価の根拠資料を書面で求める権利があります。
「借主の過失か経年劣化か」を確認する
家具の設置跡・日焼けなどは通常使用の範囲です。「傷があれば即借主負担」ではなく、故意・過失によるものかどうかを確認しましょう。
費用が高すぎる場合は複数見積もりを参考にする
クッションフロアを「フローリング」として高額請求されるケースもあります。床材の種類と市場相場を調べ、著しく高い場合は交渉の余地があります。
よくある質問
Q. フローリングの傷は必ず借主負担ですか?
A. 通常の使用で生じる小さな傷・家具の跡は貸主負担(経年劣化・自然損耗)が原則です。ただし、大きな傷・焦げ跡・重いものを落としてできたへこみ・ペットの引っ掻き傷などは借主負担となります。
Q. フローリングの耐用年数は何年ですか?
A. 国交省ガイドラインでは、フローリングの耐用年数は建物の耐用年数に準じます(木造22年、RC造47年)。クッションフロア・カーペット・畳は6年です。部分補修(1枚単位)では経過年数を考慮しないケースもあります。
Q. フローリングの補修費用の相場はいくらですか?
A. 部分補修(1枚)は6,000〜15,000円程度、1㎡あたりの張替えは8,000〜30,000円程度が目安です。クッションフロアは1,500〜3,000円/㎡と安価です。床材の種類によって大きく異なります。
Q. フローリング全面張替えを請求されました。払う必要がありますか?
A. 原則として、借主負担となるのは「借主の故意・過失で損傷した箇所のみ」です。一か所の傷を理由に全面張替えを請求することはガイドラインに反する可能性があります。損傷箇所の写真・面積・単価根拠の提示を書面で求めましょう。
Q. 退去費用でフローリングと言われたが、クッションフロアでした。どうすれば?
A. フローリングとクッションフロアは単価が大きく異なります。実際の床材の種類と請求単価が合っているか確認し、過大請求の場合は根拠資料の提示を求めてください。
床補修費を含めた退去費用、適正ですか?
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